「白鯨との闘い」を観た。
作家のHメルブィルがエセックス号事故の生き残った乗組員トーマスから話を聞き、それを元に小説「白鯨」を書く。その回想が本編という形式の映画。
エセックス号の沈没は実際に起こった事故で壮絶だ。(NATIONAL GEOGRAPHICの記事参照)
僕は「白鯨」を読んでいない。本作を観て、上記サイトを読んだだけである。
1819年、捕鯨船エセックス号は北アメリカ東海岸にあるナンタケットから出航する。南アメリカ大陸の南端を周り、太平洋に出て捕鯨を始める。(※パナマ運河は1914年に開通する為、当時は大回りをする必要があった。)
ガラパゴス諸島の西の海でクジラの大群を見つけ歓喜するのもつかの間、群れの一頭の白い大きなマッコウクジラ(これが白鯨)に船を破壊される。エセックス号は沈没し、乗組員たちはボートで大海を彷徨う。水と食料は底を尽き、乗組員が死んでいく。残った乗組員たちは死んだ仲間の肉を食べ、血を飲んだ。それだけでも足りず、くじ引きで食料となるものを選んだ。3ヶ月後、他の船に発見された時には、最初20人いた船員たちは数人になっていた。
映画の冒頭でメルヴィルと話すトーマスが心を閉ざしていたのは、仲間を食べた非人道的な罪を犯した後悔の念によるものだ。しかしこの決断なくしては、数人の乗組員が助からなかっただろう。
鯨の捕らえ方や鯨油の取り方など、当時の様子を細かく再現している点は大いに満足できるが、残念な点が多い映画だった。
本作の最大の見せ場は、白鯨と闘うシーンと仲間を食べるシーンであるべきだ。仲間を食べるシーンは映画の表現としては難しいだろうが、本作ではほぼ描かれていないのは勿体無い。
トーマスは妻にさえ心を閉ざすほど罪の意識に苛まれている。そんな彼がメルヴィルに過去の罪を語ることを通して救われていく。これが本作の大きなストーリーである以上、トーマスの罪やその時の心情をしっかり描くというのは重要である。そういう点で勿体無いし残念である。
また、本作の原題は「In The Heart Of The Sea」であるが、なぜ邦題が「白鯨との闘い」なのか。白鯨の存在感は大きいが実際に白鯨と闘うシーンはとても短く、映画の半ばでクライマックスとは言い難い。
この映画のクライマックスは多分、白鯨に船を沈められるシーンではなく、仲間を食べようとするシーンでもない。映画を観終わって、実際の事件について調べた時なのだ。
作家のHメルブィルがエセックス号事故の生き残った乗組員トーマスから話を聞き、それを元に小説「白鯨」を書く。その回想が本編という形式の映画。
エセックス号の沈没は実際に起こった事故で壮絶だ。(NATIONAL GEOGRAPHICの記事参照)
僕は「白鯨」を読んでいない。本作を観て、上記サイトを読んだだけである。
1819年、捕鯨船エセックス号は北アメリカ東海岸にあるナンタケットから出航する。南アメリカ大陸の南端を周り、太平洋に出て捕鯨を始める。(※パナマ運河は1914年に開通する為、当時は大回りをする必要があった。)
ガラパゴス諸島の西の海でクジラの大群を見つけ歓喜するのもつかの間、群れの一頭の白い大きなマッコウクジラ(これが白鯨)に船を破壊される。エセックス号は沈没し、乗組員たちはボートで大海を彷徨う。水と食料は底を尽き、乗組員が死んでいく。残った乗組員たちは死んだ仲間の肉を食べ、血を飲んだ。それだけでも足りず、くじ引きで食料となるものを選んだ。3ヶ月後、他の船に発見された時には、最初20人いた船員たちは数人になっていた。
映画の冒頭でメルヴィルと話すトーマスが心を閉ざしていたのは、仲間を食べた非人道的な罪を犯した後悔の念によるものだ。しかしこの決断なくしては、数人の乗組員が助からなかっただろう。
鯨の捕らえ方や鯨油の取り方など、当時の様子を細かく再現している点は大いに満足できるが、残念な点が多い映画だった。
本作の最大の見せ場は、白鯨と闘うシーンと仲間を食べるシーンであるべきだ。仲間を食べるシーンは映画の表現としては難しいだろうが、本作ではほぼ描かれていないのは勿体無い。
トーマスは妻にさえ心を閉ざすほど罪の意識に苛まれている。そんな彼がメルヴィルに過去の罪を語ることを通して救われていく。これが本作の大きなストーリーである以上、トーマスの罪やその時の心情をしっかり描くというのは重要である。そういう点で勿体無いし残念である。
また、本作の原題は「In The Heart Of The Sea」であるが、なぜ邦題が「白鯨との闘い」なのか。白鯨の存在感は大きいが実際に白鯨と闘うシーンはとても短く、映画の半ばでクライマックスとは言い難い。
この映画のクライマックスは多分、白鯨に船を沈められるシーンではなく、仲間を食べようとするシーンでもない。映画を観終わって、実際の事件について調べた時なのだ。
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