スキップしてメイン コンテンツに移動

天才 勝新太郎

「天才 勝新太郎」を読んだ。

著者は春日太一で2010年刊行。

著者が生前の勝新太郎に近い人たちに取材し、どのような人物だったのかを丁寧に描いている。
勝新太郎と言えば、ハワイでのコカインなどの麻薬所持で捕まった後の会見や下咽頭癌治療後の記者会見でもタバコをふかすパフォーマンスなどのワイドショー的な事件がよく語られるが、そういったものは本書ではほとんど扱っていない。ただ映像作品の表現をとことんこだわり追求し続ける職人の姿を描き出している。

勝の後先考えていないような行動に終始惑わされ翻弄されていく周りの人間の姿に僕はとても同情する。しかしこの天才の情熱を感じることはとても快感でもあったに違いない。


近年、スケールの大きい役者がいなくなったと言われ、その象徴として勝新太郎を懐かしむ声も聞かれる。スケールの大きい役者が活躍していくには周りの人たちがどれだけ包容できるかが問題だろう。どれだけ耐えられるのかとも言える。(続く)

コメント

このブログの人気の投稿

最初の投稿

映画を見たり、本を読んだ後の感想をここに書いていこうと思う。 今まで、映画を見っぱなし、本も読みっぱなしだったので、あらすじや背景や感想を書いていく。個人的な備忘目的とする。

人間万事塞翁が馬

 10年前の旅行について文章を書いている。 その際に、かなり詳細にいつどこに訪れたかを調べている。あの頃はスマホを持っていなかったので、デジカメで撮影していた。デジカメに一応タイムスタンプ機能がついていて、撮影時間はデータに記録が残っているから今でも分かる。しかし、このデジカメの中の時刻はすぐに狂うので、実際の時刻との「差異」が出てくる。その時の差異は今さら調べようがない。 しかし運のよいことに旅行の直前にPCの画面を撮影していた。画面には時刻が載っていなかったが、かわりにツイッターのツイートが載っていた。つまり、そのツイートの時刻とデジカメのタイムスタンプを比較すれば、「差異」が分かる。 何の気なしにPC画面を撮影した行動が10年経った今になって役に立つとは、人間万事塞翁が馬である。